こんにちは
今回は地理編です。
歴史と同じ文章が続いているところも多いかと思いますが、どうぞよろしくお願いします。
地理の勉強も因果をつないで勉強するのがとても効果的です。もちろんこちらも基礎的なことは暗記する必要はありますが、全部を暗記するのではなく必要のあることだけを暗記する形にすることが好ましいです。
必要以上の暗記を避けることは対応力を高めることができることはもちろんのこと、暗記学習等の地理に欠ける時間を削減できます。
これらの点からも事象をつなげていく学習をおすすめします。
地理学習
地理の学習は系統地理と地誌に分けられます。
系統地理とは世界的な気候や地形などやデータの学習などです。地誌は特定の地域の風土や産業などを学習することです。
私は系統地理の学習を先におすすめします。
その理由は気候、地形などの世界規模的な情報は揺らぎにくいためです。そのため地誌で扱う産業、農業、風土の特徴の要因になっています。系統地理を先に学習することでその土台とつなぎ合わせて効果的に地誌の学習を行うことができます。
私は浪人時代、秋前までという長い期間の間系統地理をやっていました。
地誌は系統地誌から考えれば当然のことと、文化などどうしようもならない暗記があるので地誌は意外と後半戦でも十分間に合うと私は考えます。
ただ私は現役でも地理をやっていて地誌的知識がすでにあったことも事実ですが
系統地誌の学習は教科書、資料集、参考書で地道にやっていくしかありません。あえて参考書を挙げるなら「旺文社、地理B集中講義」などは色もあり親しみやすかった印象です。
学習の際は必ず地図帳と照らし合わせていくことが重要です。なぜそれがそうなるのか理由を抑えることでより体系的な地理学習になります。
地誌はさっきも言った通り系統地誌から当然のなりゆきな文化ともう覚えるしかない文化の名称などに分かれます。覚えるものと覚えないものの見分けが大切です。
しかし系統地誌をしっかり先に学習しておくことで「これは覚えなくてもわかるな」ということがわかります。そしてそれ以外のことは「覚えることかー」と考えることができるのです。
例
先ほどから理由とつなげると言っていますが少しわかりにくいかもしれないので2つほど例を挙げておきます。
系統地理
恒常風についての学習について考えます。
恒常風は大気圧の関係によって風向が変わります。
気圧は赤道付近では空気が温められて上昇気流となり低気圧となります。これが赤道低圧帯です。ここから亜熱帯高圧帯、亜寒帯低圧帯、極高圧帯と続いていきます(理由は省くので自分で調べてみてください)。
そして風は気圧を均等にするために高気圧から低気圧に向かって吹きます。
さらに加えて風は自転の影響を受け、すこし向きをゆがませるのです。
このように恒常風というテーマにも様々な知識を組み合わせれば○○風のように名前を憶えて暗記するのではなく身に着けることができるのです。
そしてこれらの知識は、地理はもちろん、中学理科の天気などの知識も活用されています。
地理はもちろんですが、学習において教科は便宜上の区切りでしかなく、一連のモノであるということも実感できます。
地誌
基礎的ですが、イギリスの綿・毛織物の構造についてです。
イギリスの毛織物はヨークシャー地方です。これはペニン山脈によって偏西風の水蒸気が遮られ、乾燥するためです。逆に綿織物は乾燥しすぎていると糸が扱いにくくなるなど不利なことが多いです。そのため、西側は湿度もあり適しています。
またペニン山脈の石炭により、産業革命へとつながりマンチェスターは栄えていきます。それはインドの綿など植民地の歴史にもつながっていくことになるのです。
簡単な説明ですが、これだけでも基礎知識の連続の上に細かい事象が成り立っていること、様々な知識の組み合わせで対応が広がることを少しは実感してもらえたと思います。
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございます。
今回は教科別勉強法の地理ということで私の浪人時代の地理の勉強方法で意識した点を詳しく紹介しました。抽象的なことでしたが、例も書いたので理解していただけたのではないかと思っています。
社会科は他の教科よりも幅広い知識、常識の組み合わせが大切です。それこそ他教科の知識が生きてくることも多いです。そこが難しい点であり面白い点です。
自分で「あ、この知識はあの教科で学んだことが生きる」と気づいた時ほど自分の身になり、楽しいときはないほどです。ぜひそのような発見の体験を、喜びを楽しんでもらいたいです。
最後の理科系は、私が文型寄りであることもありさらっと書こうかと思っています。
感想、意見、質問等ありましたらぜひコメントに書いていただきたいです。